2010年9月30日木曜日

大相撲って,神事なの?

 大相撲が神事であると信じている人が,いまの日本人にどのくらいいるのか,どこかでアンケート調査でもしてくれるといいなぁ,と思いながら,ある雑誌の記事を読んだことがあります。
 ちょっとだけ古い話になってしまいますが,『文藝春秋』九月特別号のなかに,「大相撲賭博調査団の全報告」(特別調査委座長伊藤滋)という記事がありました。じつは,ここが読みたくてこの雑誌を購入したのではありません。芥川賞発表・受賞作全文掲載という新聞広告をみて,書店に急ぎました。毎年,芥川賞掲載誌のみは買って読むことにしているからです。なぜなら,芥川賞選考委員の人たちの「選評」がおもしろいからです。とりわけ,イシハラ君がとんでもない時代錯誤的な選評を書いてくれるので,最近では,たまらない楽しみの一つになっています。このことについては,このブログでも書いた記憶がありますので,これ以上は触れないことにしておきましょう。
 で,この芥川賞掲載誌を購入したら,たまたま,冒頭の記事が掲載されていたという次第です。「全報告」というから,これはおもしろそうだと思ってとびついたのですが,それがズッコケだったのです。参りました。なにからなにまで,参りました。この特別調査委員会座長の伊藤滋という人は,あとで知ったことですが,作家の伊藤整の息子さんだそうです。専門は都市計画学者だそうです(ご本人がこの記事のなかでそう言っています)。で,しかも大相撲については素人だと,みずから白状しています。多少,割り引いて聞くとしても,この記事を読むとほんとうに素人だなぁ,ということがわかってきます。そういう人がなぜ,「日本相撲協会賭博問題特別調査委員会座長」という重責をになうことになるのか,わたしには理解不能です。それは横綱審議委員会のメンバーの選出方法についても同様です。わけがわからない,というのがわたしの感想です。結果的には「仲良し倶楽部」にしかみえません。つまりは,「コネ」。それあるのみ。ほかには根拠らしきものが見当たりません。
 さて,愚痴はこのくらいにして,本題に入りたいと思います。つづく。

1 件のコメント:

まゆのほっぺ さんのコメント...

私は歴史が大好きなので相撲が神事だということは知っていました。随分前になりますが龍野市の歴史文化資料館で「野見宿禰と相撲」という資料を買ってきたこともありました。勿論近くにある古墳にもいってきました。殆ど山登りでしたが…。