2010年12月31日金曜日

我が家は旧正月で・・・・。

 いつもなら家で,少なくとも自分の部屋くらいは片づけをし,正月用の飾り物などを買ってきて飾りつけるのがわたしの大晦日なのだが,ことしは情けないことに鷺沼の事務所に「ご出勤」である。ことしは正月もなし,と諦めた。仕方がないので,月遅れの正月に,いやいや,旧正月で祝うことにしよう・・・・とこれは自分に対するいいわけ。
 もちろん,年賀状も一枚も書けなかった。いやいや,いつもの年賀状用の文案も考えてもいないし,当然のことながらプリントアウトもできていない。まっさらなままの年賀状が封のまま積んである。これに手がつけられるようになるのは,いつのことになるのやら・・・・。でも,どこかで時間をつくって,いただいた年賀状への応答はしなくては・・・などと思案投首である。
 では,仕事に専念できているのかといえば,そうではない。やはり,大晦日という意識がどこかにあって,気持ちが落ち着かない。それどころか,浮足立ってしまっている。だから,なにかをやろうとしても,すぐに気が変わる。で,別のことをはじめても,またすぐに気が変わる。あれこれ,つぎつぎに手をつけるのだか,つぎつぎに気が変わる。こんなわけのわからない,自分をコントロールできないほどの浮足立った状態を久しぶりに味わっている。というより,そこから抜け出せないまま,おろおろしているというのが実情。
 ならば,せめて,事務所の掃除くらいはしようと覚悟を決めてとりかかる。こちらも,滅多に掃除などはしないから,あちこちからゴミやらホコリやらがいっぱいでてくる。おまけに,不要なものまでがいっぱいしまい込んであることに気づく。それらの選別をはじめたら,これまたキリがない。でも,この際,捨てるものは捨てようと腹を決めてとりかかる。と,思って選別していたら,本棚が眼に入り,こんどはこちらが気になりはじめた。なぜなら,古い本を搬送して,そのときは時間がなかったから,どこでもいい,端から本棚に並べただけになってきる。だから,いつも必要な本が見つからなくて苦労するので,本の整理もしよう,とこれまた気が変わる。本を分野別,著者別,傾向別,大きさ別,などと思いつくままにグルーピングしはじめたら,これはちょっとおもしろくなってきてて夢中になってとりくむ。
 しばらくしたら,どこからか魚を焼いているような匂いがしてくる。変だなぁ,と思って窓の外を眺めたりしてみる。が,考えてみれば,窓は全部締め切りになっているのに,外の匂いが入ってくるわけがない。ひょっとしたら火事か?と一瞬,緊張が走る。そう思って,窓を開けて確認する。なんの匂いもない。きれいな空気が流れ込んでくる。そのつぎの瞬間,あっと気づく。
 遅い昼ごはんに,残り物のおでんを温めて食べようと思って,鍋をかけて火を点けたことをすっかり忘れていたのだ。あわてて台所に駆け寄ってみれば,鍋から水蒸気ならぬ烟が立ち上っているではないか。しまった,とおもったがもう手遅れ。あわてて火を止めて,恐る恐る蓋をとってなかを確認する。無残。水分が完全になくなっていて,おでんの具も大根も,みんな真っ黒。鍋底に触れていた部分は,すでに炭になっている。下敷きにしてあったこんぶの大半は炭素と化している。見るも無残な姿になりはてている。
 台所の火を点けたら,そこから離れてはいけない。もう,そういう年齢になっているのだ。火を使いながらの「ながら族」などはもってのほか。火を消すまで動いてはいけない。と,一年前に自分に言い聞かせたのに・・・・。じつは,前科があるのだ。小さな鍋で,やはり,前日の残り物を温めて・・・・と火をつけて,その場を離れて,大失敗をしてしまったのである。やはり,まっ黒こげ。それに懲りているはずなのに・・・・,また,やってしまった。
 鷺沼の事務所で起きた2度目の失敗である。3年に2回は,多すぎる。自分で料理をつくるのは嫌いではないので,昼御飯は自分でなにかを工夫しながら,食べている。この習慣も,この事務所をもってから,新たにはじめたことだ。もう,半世紀も前に,自炊していたころ以来のことだ。こどものころから母親のそばにいつもくっついていたので,台所の手伝いをすることが多く,調理の仕方も自然に覚えた。でも,そのほとんどは忘れてしまった。だから,思い出しながら,少しずつレパートリーを増やすことにつとめている。
 台所をやることは悪くはない。でも,火を点けたことを忘れてしまって,別のことに熱中してしまうのは,危ない。どう考えても,危ない。もし,どうしても本が読みたくなったりしたら,ガスコンロの前に椅子をもっていって,そこで読むこと。そうすれば,異変にすぐに気づく。事務所の構造上,台所と机のある場所は二つある部屋の,一番遠いところにある。したがって,異様な匂いがとどくにも時間がかかる。だから,火を点けたら,要注意。それあるのみ。
 というようなわけで,大晦日は,焦げついた鍋をこすりながら,落ち込んでしまった。
 テレビもなにもないので,今夜は,大好きな泡盛でも飲んで早めに眠ることにしよう。そして,いよいよ明日から早起き鳥を目指そう。ちなみに,今朝は,いつもよりも1時間早く起床した。そして,朝飯前の一仕事を,ほんの少しだけ,やることができた。今日の大晦日は,とてもいいスタートを切ることができた,と喜んだのに・・・・。事務所で大失敗。
 でもまあ,これを教訓にして,来年からは「早起き鳥」と「火の用心」の二つを目標に頑張ることにしよう。なんともはや,情けない大晦日で,ことしも終わり。除夜の鐘とともに,悪い思い出は忘れることにしよう。そして,気持ちを新たにして,明日から・・・・。なんだか,必死で自分を慰め,鼓舞しているようで,ちょっとばかり恥ずかしい。
 それでは,みなさん,よいお正月をお迎えください。
 そして,このブログへの叱咤激励もよろしくお願いします。

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