2011年4月12日火曜日

大相撲の八百長? とんでもない。政・官・学をまるめこんだ東電の「八百長」こそが問われるべきだ。

大相撲が,さらに2人の処分を追加して,幕引きにかかったことについて,ジャーナリズムは寄ってたかって叩いている。これでは足りない。もっと「ウミ」を出し切れ,という。では,どうやって出せばいいのか,その方法を提示してもらいたいものだ。
そんなことよりなにより,いま国家がらみの「八百長」が粛々と行われている事実が,だれの目にも明らかになってきているではないか。こちらをこそ糾弾すべきではないか。この現実を前にして,わたしは,もはや口もきけないほどの衝撃を受けている。つまり,「原発安全神話」は,東電が仕組んだ「八百長」だったのだ。そして,このシナリオはいまも野放しのままに展開されている。しかも,ジャーナリズムはひとこともこの事実に触れようとはしない。むしろ,かばっている。ブルータスよ,お前もか!
たとえば,「反原発」「脱原発」運動家たちの「危機意識」を煽るプロパガンダに乗せられてはいけない・・・・といった論調がしたり顔をしてマスコミの大通りを闊歩している。そして,2,500人,1万5000人もの人たちが「脱原発」をかかげたデモについては,ほぼ,完璧に蓋をしてしまっている。無視という恐るべき暴力である。
もう一度,繰り返しておく。
「原発安全神話」は,東電が仕組んだ「八百長」であり,いまも野放しになっている,と。
しかも,国家がらみだ。
政・官・学の三位一体どころか,ジャーナリズムまでもが,東電の仕組んだ「原発安全神話」にからめ捕られている。しかも,それを支えているのは巨額の「金」だ。政界には政治献金として,官僚には接待と天下り先として,御用学者たちには研究費(億の単位の金額)が東電から流れている。そこに,ジャーナリズムが拿捕されている。巨額の広告をもらうための顧客として頭が上がらない。なんとも情けない光景が浮かび上がる。しかも,国家の存亡にかかわる非常事態だというのに,この「八百長」の仕組みはビクともしない。国民を徹底的に痛めつけても,自分たちの利益だけはどこまでも守る,というこの厚顔無恥。その筆頭が「斑目」君だ。「すみません。割り切り方を間違えました」と国会で答弁して平然としている。国民など虫けらも同然といわぬばかりである。こういう人たちが「原発安全神話」をでっちあげ,これまで国民をだましつづけてきたのだ。
それが,完全に嘘だった,ということが今回の事故で完全に露呈してしまった。
にもかかわらず,まだ「安全だ」と言い続けている。政・官・学にジャーナリズムまでが加わって。
しかも,精確な情報は秘匿したまま。

いまもなお非常事態がつづくなかで,いますぐ責任問題を問うつもりはない。
すくなくとも,精確な情報をきちんと流してほしい。これが先決だ。そうしないかぎり,疑心暗鬼が跋扈するばかりだ。わたしたちの不安はますます膨れ上がる。ましてや,避難生活を余儀なくされている人たちのストレスはたまる一方だ。どんなにきびしい現実であろうとも,精確な情報を流してほしい。もう,一カ月が経過している。もはや,放射能の数字がいくら高くても驚きはしない。その数字に対してどのように対応するか,というところに衆知を結集しなくてはならない。いまは,利害を度外視して,ひとりでも多くの人が生き延びられる方途を見出すことだ。そして,そのために国民全員が全力をあげるときだ。

東電の仕組んだ「八百長」は完全に国民の前にさらけ出されてしまったのだから,カン君よ,もう,「八百長はしません」宣言をして,こころを入れ換え,国民の「命」の目線に立つ善後策を講ずるべく全力をあげてほしい。それができないのなら,さっさと身を引いてほしい。そして,リリーフ・ピッチャーを立てるしかない。いまこそ,だれがこの非常時の「舵」を切るにふさわしい投手(党首)なのか,見極めていくしか方法はない。

カン君よ。「八百長」仲間から,たったひとりでもいい,離脱しよう。そして,ひとこと。「浜岡原発の運転を中止する」と宣言したらいかがか。もっともっと強力な圧倒的多数の国民が,あなたを支持すること間違いなしだ。そこから出直すしか,あなたが生き延びる道も残されてはいない。

東電の仕組んだ「八百長」に与する輩に国家を委ねておくことはできない。
そのためにも,われわれは立ち上がらなくてはならない。

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