2011年5月27日金曜日

反原発の俳優山本太郎がドラマ出演降板だとか・・・・。ナヌッ?!

日本の社会の支配層に数多く棲息する魑魅魍魎が,このところつぎつぎに馬脚を現しはじめている。まるで「原子力村」のような構造があちこちにあって,自分たちの好き勝手に,やりたい放題のことをやりつづけてきた組織や団体が,音を立てて崩れ落ちはじめているようだ。

芸能界も,むかしから伏魔殿としてよく知られているとおり,摩訶不思議な魔物が数多く棲息しているところとして知らぬ人はいない。こんどは「反原発」を主張し,デモにも参加(20シーベルトから子どもたちを守れ,というきわめてまともなデモ)したという理由で,予定されていたドラマ出演からはずされた,という(本人のツイッター)。

ひとりの俳優として,そして,ひとりの市民として,未来の日本を背負うべき子どもたちのからだのことを憂い,「原発は止めよう」「20シーベルトはあまりに数値が高すぎる」と意思表示をしたことで,ドラマ出演からはずされてしまう,という恐るべき事実が露呈した。

ということは,そのドラマに出演する人たちは,みんな「原発推進」派か,それとも「知らぬ勘兵衛」派の人たちばかりだということになる。もちろん,そのドラマの制作にかかわる人びとは,間違いなくそのいずれかである。もちろん,スポンサーも。(ひょっとしたら,東電かな?)

こういう「踏み絵」を踏まされて制作されるドラマとはいったいなんなのか。
山本太郎君は立派だと思うのは,「ドラマ制作の現場に迷惑をかけるから,どのドラマかは言わない」とつぶやいたことだ。これでいい。放っておいても,どのドラマであるかは,すぐにわかることだ。その方が効果は大だ。みんな特別の関心をもって,そのドラマを観るだろう。あるいは,意図的にチャンネルを変えるだろう。

そうなると,そのドラマに出演している俳優さんや女優さんの立場はどうなるのだろう。まるで,「原発推進」派であることをドラマ出演をとおして表明しているようなものだ。あるいは,頬っかむりをして「知らぬ勘兵衛」さんを押し通す厚顔無恥をさらけ出すことになる。この逆の「踏み絵」も恐ろしいことだ。そのことに気づいた俳優・女優はどうするのだろう。

もっともそのむかし,「原発は安全です」というコマーシャルの顔として大活躍したタカハシ君は,これからどうするのだろうか。早いうちに,「わたしは間違えていました」と懺悔した方がいい。そうしないと,タカハシ君,あなたの人格までが傷ついてしまいます。人間はとてもいい人だ,と聞いているだけにますますそう思う。率先垂範して,タカハシ君,あなたがそういう姿勢を提示することが,わかい俳優・女優さんたちをどれだけ勇気づけることか。そして,芸能界を洗浄するための,きわめて重要な一石を投ずることになることか。ぜひ,やってほしい。

それが,山本太郎君への最大のエールになる。
これから,このドラマの行方をしかと見極めていきたいと思う。
こころの底から許せないから。
そして,山本太郎君に,大いなる拍手を。

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