2011年6月22日水曜日

民主党は脱原発に舵を切ったのではなかったのか?

ほんとうに,なにを考えているのやら・・・?!
浜岡原発を止めて,ようやく脱原発への舵を切り,いよいよ民主党も覚悟を決めたかと国民に最後の期待をもたせたのに・・・・・。またぞろ,この醜態である。

国民世論の圧倒的支持(東京新聞調査によれば,「徐々に原発を廃止していく」の支持は80%を超えている)があるのに,なにゆえに,「原発稼働」に舵を切り直すのか。それほどに影で蠢いている「原発推進」派集団の圧力が恐ろしいのか。政治はだれのためにあるのか。

わたしの長年愛してきた朝日新聞もまた,ようやく脱原発に舵を切ったかと思わせておいて(星浩さんが社説で,ようやく重い腰を持ち上げて書いた),その一方で,この夏の電力不足を歌い,東電8月に値上げと報じ,御用学者を登場させて読者に猫だましをかませ(東浩紀,見田宗介,赤坂憲雄,藤原帰一,ほか)るような無駄な記事を掲載し,IAEA報告をもって免罪符とする海江田くん(それに便乗する民主党執行部)を大きく取り上げ・・・・と際限がない・・・・。

われわれが知りたいのは,この期に及んで,まだなお「原発推進」を主張する人たちの顔とその根拠である。この関連の情報を朝日新聞ともあろうマス・メディアが知らないはずがない。知っていて書こうとはしない,そこが大問題だ。選挙のときと同じように,明らかに国民の意識を自在にコントロールし,ある意図のもとに「誘導」しようとしているかにみえる(結果的には間違いなく誘導されている)。テレビ各社も同じだ。

どうしても首相の座に居座りつづけたいのなら,カン君,だれになにを言われようと「脱原発」を主張しつづけなさい。あなたへの国民の信頼は完全に失墜しているけれども,唯一,「脱原発」だけは国民の圧倒的多数の支持をえている。ここにすがるしか延命策はないのだ。どうせ,もう,辞めると公言してしまったのだから,しっかりとした理念を堂々と主張しなさい。「財界はなにを考えているのか」「国民のことを考えよ」と叱り飛ばすくらいのことをやってみてはいかがか。

いまは,なにはともあれ,国家の非常事態なのだ。大震災の被害を受けている「弱者」の立場に立つ政治をどんどん繰り広げるべきときなのだ。こんなことは小学生にもわかる。四面楚歌に陥った首相にもはやいかなる味方もいないようにみえる。もし,これが事実なら,小学生にもわかる単純明快な論理に立つ政治をとことん展開していくことだ。国民はそこに,ほんのわずかな期待をしている。それでも駄目なら,堂々と胸を張って,辞任すればいい。それが男の花道というものだ。

国民が期待しているのは「脱原発」「発電・送電の分離」「太陽光・風力などの活用」「原子力委員会・保安院の分離独立」であり,そして,なによりもまずはフクシマ制御に全力をあげることだ。いま,政局を論じているヒマはない。

そして,いまさら原発再稼働を提案したところで,地元住民は納得しないことは目にみえているし,こんどこそ他地域からも反対のデモ隊が馳せ参ずることになるだろう。わたしはそのつもりでいる。沖縄の基地問題にも可能なかぎりからだを張りたい。もはや,動いて,からだで意志表示するしか方法はない。直接民主制に立ち返って。

脱原発の風を,いまこそ,もっと強く吹かせなくてはならない。この風を止めてはならない。これができなかったら,それこそ,この国に夢も希望もなくなってしまう。いまが,絶好のチャンスなのだ。

カン君,もう一度,目を覚ませ! と声を大にして言いたい。
ほかに代打がいないのだから・・・・。情けないかぎりだが・・・・。

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