2012年2月9日木曜日

『ショック・ドクトリン』(ナオミ・クライン著)読解のための研究会開催。

ことしの8月に第2回日本・バスク国際セミナー(場所:神戸市外国語大学)を予定している。そのテーマは「グローバリゼーションと伝統スポーツ」だ。しかし,ひとくちに「グロバリゼーション」と言ってもいろいろの顔をもっていて,一筋縄ではいかない。しかし,そこに「スポーツ」という補助線を一本引くと,急に視界が明るくなってくる。さらに,「伝統スポーツ」と「近代スポーツ」という具合に補助線を増やしていくと,さらに焦点がはっきりしてくる。

それでも「グロバリゼーション」という怪物は,驚くべき顔をちらりとみせることがある。昨年の9月に翻訳された『ショック・ドクトリン』(岩波書店)もそのひとつだ。こんな仕組みが作動しているのか,と呆気にとられた。しかも,上下2巻におよぶ大著だ。まだ若い女性ジャーナリストが追った現代世界をゆさぶる仕組みの解析。文字通りの力作である。

この本の読解は,8月に予定されている国際セミナーのウォーミング・アップとして不可欠であると判断し,まずは,2月に名古屋で,そして,3月は東京で研究会をもつことにした。
名古屋は2月11日(土)に椙山女学園大学で,東京は3月19日(月)に青山学院大学で開催。いずれも主催は「ISC・21」(21世紀スポーツ文化研究所)。

本来ならば「ISC・21」のHP「掲示板」に掲示されているのだが,いま,悪質な書き込みに襲われ炎上。修復までに時間がかかるので,とりあえず,このブログで代替することに。
以下に詳細を記しておきましょう。

「ISC・21」2月名古屋例会
日時:2月11日(土)13:30~18:00
場所:椙山女学園大学(日進キャンパス)
プログラム
 第一部:情報交換
 第二部:『ショック・ドクトリン』(ナオミ・クライン著)合評会
  司会:三井悦子
  コメンテーター:橋本一径,松本芳明,井上邦子
 ※終了後,懇親会あり。懇親会まで参加される方は三井さんに連絡のこと。
 ※なお,12時10分には,わたしの他に何人かの人が名古屋駅新幹線改札口で待ち合わせて,軽い昼食をとり,12時40分発のバス(愛知学院大学行き)に乗る予定。行き先に不案内な方はここにお出でください。

「ISC・21」3月東京例会
日時:3月19日(月)13:00~18:00
場所:青山学院大学(ガウチャー礼拝堂のある建物の5階第13会議室)
プログラム
 第一部:情報交換
 第二部:『ショック・ドクトリン』読解──グローバリゼーションとはなにか。
  司会:稲垣正浩
  ゲスト・スピーカー:西谷修
  ※会の進行のさせ方については,かなり自由に,と考えています。つまり,全員参加型のトークになれば・・・という次第です。
  ※終了後,懇親会あり。懇親会まで参加される方は稲垣まで連絡のこと(一週間前までに)。

これらの研究会は公開ですので,どなたでも参加できます。ただし,初めての方は稲垣までご連絡ください。このブログにコメントを入れてくださっても結構です。「参加希望」と「名前」を書き込んでくだされば,非公開でメールで応答します。

以上が開催情報です。
多くの方々のご参加を楽しみにしています。
お断りするまでもないことですが,テクストは事前にきちんと読んでから参加されますよう,お願いいたします。

取り急ぎ,掲示板代わりの情報提供です。

0 件のコメント: