2012年2月18日土曜日

「スポーツが問われている」(『myb』みやびブックレット,No.39)がとどく。

以前から何回も,この『myb』(みやびブックレット)のことは紹介しているのて,できるだけ重複は避けたい。でも,それを承知で,少しだけ。

この『myb』が「スポーツが問われている」という特集を組んだ。その冊子を,いま,直に編集長さんがわたしの事務所に届けてくださった。ありがたいことである。早速,匂いなど嗅ぎながら,ぺらぺらとめくって拝見させてもらった。そのついでに,一献傾けることになって,いまのいままで話が盛り上がっていた。いい人だ。一緒に酒が飲めるということだけで,無条件に「いい人だ」になる。その上,波長が合えばなおのこと。楽しい話がたくさんできた。だから,もっとモットいい人だ。

この編集長の名前は伊藤雅昭さん。かつて,三省堂の『ぶっくれっと』を命懸けで編集していた人だ。三省堂に入社する前の早稲田大学の時代から,すでに,なにやら不思議な冊子の編集長を務めていたらしい。精確なことは,みんな忘れてしまった。でも,最初から編集者になるという夢を追いつづけ,それを達成して,退職後も,なお,その夢の延長線を「楽しんで」いらっしゃる。やはり,文句なくいい人だ。

その『myb』が「スポーツが問われている」を特集してくださった。わたしは『スポーツの後近代』のときのご縁があって(この本の編集を担当してくださったのが伊藤さん),今回の特集にも拙文を書かせていただいた。しかし,この特集の筆者の顔ぶれをみて驚いてしまう。なんと,西谷修,今福龍太,森田浩之,松浪健四郎,そこにわたしが入っているのだ。なんともありえない顔ぶれのなかにわたしが入っている。じつは,この原稿依頼があったときから,この執筆者の名前は知っていた。しかし,この人たちが全部,そろって原稿を書いてくださるとは信じてはいなかった。誰かがお断りするだろうし,なんらかの理由で書けないという事態が起こるだろうと想定していたからだ。しかし,この人たちが全員そろって素晴らしい原稿を寄せていらっしゃる。びっくり仰天。

これも編集長伊藤雅昭さんの人徳のいたすところ。伊藤さんがどのような口説き方をされたかは,わたしの知るよしもない。しかし,みなさんがそろって原稿を書かれたということで,すべては明白だ。説明の余地もない。みなさんが「よし,書こう」と思われた,ただ,それだけ。それですべてだ。これがなによりも大事なこと。

以下に,それぞれの筆者がどういうタイトルで書かれたか紹介しておこう。
西谷 修:スペクタクルという欲望のアリーナ
今福龍太:「イカレタ接触」への礼賛
森田浩之:本当に怖いスポーツニュース
松浪健四郎:新法と国際協力──スポーツは人類共通の文化
稲垣正浩:「3・11」以後のスポーツを考える

いま,この時期に,この書き手を並べて「スポーツが問われている」という特集ができる辣腕の編集者はそんなにはいない。いな,まったくいないだろう,とわたしは思う。このメンバーは素晴らしい。でも,気がついてみれば,この人たちは,じつは,みんなわたしの親しい人たちばかり。これから,一人ずつ,声をかけてお会いしたいと思っているほど。

いまさら,断るまでもなく,間違いなく,どの人の論考も必読のものばかり。ぜひ,講読して読んでみてほしい。その他の常連の執筆者の人たちもまた素晴らしい人たちばかり。この人たちの名前をみるだけで伊藤雅昭という編集者がいかなる人物であるかは明白。

この冊子が,なんと320円+税。詳しい情報は以下のところに。
面倒な人は,わたしにご連絡ください。とりもちをします。

E-mail:miyabi@themis.ocn.ne.jp
URL:http://www4.ocn.ne.jp/-miyabisp/
電話:044-855-5723

どうぞ,よろしくお願いいたします。

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