2012年9月10日月曜日

「奄美自由大学」から無事に帰宅しました。ことしも充実の2泊3日でした。

 9月7日(金)から2泊3日で開催されたことしの「奄美自由大学」から鹿児島経由で羽田に帰ってきました。去年もそうでしたが,とても充実した時間を過ごすことができました。

 まずは,毎年,これを主宰されている今福さんに感謝。そして,現地で全面的にわたしたち参加者をサポートしてくださる濱田kosakさんに感謝。さらに,わたしたちの眼のとどかないところで相当の労力を奉仕してくださっている今福ゼミの学生さんや若い関係者の人たちに感謝。もちろん,宿泊・食事でお世話になった現地の人びとの心温まるおもてなしに感謝。最後に,参加されたみなさんとのそこはかとない触れ合いに感謝。初対面の人が多いなかで,こころ安らぐことのできる幸せをしみじみと感じて帰ってきました。

 ことしは昨年につづき2回目の参加でした。テーマは「沈黙」。お蔭で,なにもしゃべらなくてもいいという勝手な解釈をして,自分のこころや思念の世界に浸ることに専念していました。そんな勝手なことを「黙って」許してくださる場,それが奄美自由大学のひとつの魅力だと,これまた勝手に解釈して,存分に堪能してきました。これらの具体的なことについては,いずれまた,わたしなりの体験として一つずつ書いてみたいと思っています。

 ひとことだけ書いておけば,近代スポーツ競技を超克するための「21世紀のスポーツ文化」を考える上で,貴重な体験になったということです。しかも,深いところにとどくものでした。やはり,「その場」に立つ,ということの重要さをいまさらのように再確認させてもらいました。近代スポーツ競技もまた,もとを尋ねていけば,みんなバナキュラーな特色を色濃く温存している伝統スポーツでした。が,それが大きく変化しはじめるきっかけとなったものが,中世から近代への転換,でした。わたしのスポーツ史研究での議論に置き換えますと,前近代から近代への転換,ということになります。このとき,いったい,なにが起きたのか,ということをスポーツ文化をターゲットにして考えてみよう,というわけです。そして,いま,また,近代から後近代への転換,というとてつもなく大きな転換期にわたしたちはいま立ち合っている,という次第です。

 こんなことを考えながらの奄美自由大学での,じつに多くの,さまざまなかたちで,からだに刻み込まれた記憶を,少しずつ記録に変換する作業に,これからとりかかりたいと思っています。どのくらいのペースでここに再現できるかは未知数ですが,楽しみにしたいと思っています。

 今回は,とりあえず,お世話になった多くのかたがたへの感謝と,無事にもどってきました,というご報告まで。

※このブログを読んでいます,という方との出会いもあり,感動しました。しかも,九州にお住まいの女性でした。藍染めの似合う素敵な女性でした。



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