2013年3月15日金曜日

You Tube 「あぶない憲法のはなし・小森陽一・自民党憲法改正草案解読」に注目。必見。

 世の中の眼が,いや,国民の眼が,安倍首相のTPP参加表明に釘付けにされている間に,もっともっととんでもない話が,その裏側で堂々と進展している。つまり,憲法懇談会で憲法9条を改正することに自民,維新,みんなの3党が同意しているというのだ。そして,いよいよ「国民軍」の結成に向けて,着々とその準備に入ろうとしている。おいおい,ちょっと待った!いくら,いま,安倍首相の支持率が高いとはいえ,それとこれとは話が違う。

 新聞もテレビもみんなTPPに集中していて,自民党の作成した憲法改正草案などには眼もくれない。だから,なにも報道していない。が,インターネットでちらりと流れた。もう一度,確認しようと思ったらもう消えている。あれっ,奇怪しい。幻視かなぁ,と不思議に思っていたら,さすがに西谷修さん。今日のブログでこの問題を取り上げ,「憲法論議に備える」と題して,読者に向け,その危険性について呼びかけている。そして,そのブログの最後のところで,小森陽一さんがYou Tubeで,きわめて簡潔に「憲法論議」の問題の所在を解説しているので,必見のこととして紹介している。

 早速,拝見。じつに,わかりやすく「9条問題」を解説してくれている。ので,みなさんにも見ていただきたく,緊急にこのブログを書いている。

 題して「あぶない憲法のはなし」小森陽一自民党憲法改正草案解読,とある。現行の憲法と自民党の草案とを比較しながら,どこに,どのような危険な罠が仕掛けてあるかを,きわめて明解に説いている。時間は,27分07秒。

 小森陽一といえば,もう周知のごとく近代日本文学の研究者。東大教授。たとえば,一般向けには『漱石を読みなおす』(ちくま新書,1995年)をはじめとする「漱石論」に関する著書が多い(『漱石論 21世紀を生き延びるために』岩波書店,2010年,など)。また,『村上春樹論──『海辺のカフカ』を精読する』(平凡社新書,2006年)などでもよく知られている。そして,もうひとつの顔「9条の会・事務局長」としてもよく知られている。

 その小森陽一さんが「自民党憲法改正草案」を解読し,どこに大きな問題が潜んでいるかを解き明かしている。それをYou Tubeにアップしたのが「3日前」というのだから,このタイミングのよさに感嘆してしまう。それを,また,目敏く見つけ出して,自分のブログで紹介する西谷さんもみごと。もっとも,このお二人は,年に2回は,朝日カルチャー・センターで対談をする間柄でもあるので,お互いに密接な連絡をとりあっているとも考えられる。

 安倍首相に,このまま憲法9条改正まで突っ走られたのでは困るので,これだけは阻止すべく,緊急にこのブログを書くことにした。そろそろ,支持率を下げて,この暴走を食い止めないといけない。なんとなく「安倍支持」という人は,そろそろ眼を覚ましていただきたい。気がついたら銃を構えて戦場に立っていた,などということにならないように。

 取り急ぎ,ここまで。

0 件のコメント: