2013年4月23日火曜日

4月神戸例会(20日),奈良・出雲関連フィールド・ワーク(21・22日)からもどってきました。

 三日ほどブログをお休みしてしまいました。
 理由は表記のとおりです。

 20日(土)は,神戸にでかけていました。毎月1回,東京・名古屋・大阪・神戸などの都市を巡回して開催している研究会が,4月は神戸でした。5月は名古屋(犬山)の予定です。

 4月神戸例会の開催案内は,ISC・21(21世紀スポーツ文化研究所)のホームページの掲示板にアップしてありますので,ご存知の方も多いかと思います。念のために書いておきますと,以下のような内容でした。

 4月神戸例会の世話人は竹谷和之さん。勤務先の神戸市外国語大学の研究班「ボスト・グローバル化社会におけるスポーツ文化を考える」の第一回目の研究会を,「ISC・21」と共同開催という形式で行われました。研究会のタイトルは「大英帝国・アフリカ・スポーツ」とし,お二人のエキスパートをゲストにお迎えしました。大英帝国の視点からのプレゼンテーションは井野瀬久美恵さん(甲南大学教授),アフリカの視点からは真島一郎さん(東京外国語大学教授),そこにわたしがスポーツの視点からの話題を提供するという具合でした。

 井野瀬さんと真島さんのお話がことのほか刺激的で,参加者はみんな大喜び。このときの様子については,いずれこのブログでも書いてみたいと思っています。結論だけ触れておけば,近代スポーツによるグローバリゼーションはすでに臨界点に達しており,そこをいかに通過し,つぎの地平に突き抜けていくか,そのための方途・視点(理念と方法)が問われている,というところで三人の意見は一致したように思います。そして,そのためにはある意味での「逸脱」が必要ではないか,という次第です。詳しくは,いずれまた。

 以上が20日(土)13:30~18:30,場所はUNITY(学園前駅から1分)。夜の懇親会は三宮で開催。これまた,大いに盛り上がり,楽しい会となりました。二次会は,宿泊施設のわたしの部屋。いつものように深夜に及ぶ。眠くなった人から就寝。

 翌日の21日(日)は奈良へ。フィールド・ワーク。まずは,巻向山の「ダンノダイラ」を目指す。桜井市出雲の人びとがいまも大事にしている山頂近くの聖地。この聖地のことが,なぜか,ほとんど公にされることなく,秘められたままになっています。奈良で生まれ育った人でも,この「ダンノダイラ」という地名を知っている人はほとんどいません。また,村井康彦さんの話題の近著『出雲と大和』(岩波新書)でも,ひとことも触れられてはいません。すぐ近くに隣接している檜原神社から三輪山の頂上の磐座にいたるルートの紹介はあるのに,同じ尾根を東に向かえば,いともかんたんに「ダンノダイラ」に達することができる,しかも,出雲の人びとの磐座信仰の対象となっていた巨岩のある聖地が伏せられているのです。それはなぜか。その謎を解くために,まずは,その場に立つことからはじめようという次第です。

 この問題についても,いずれ詳しく,わたしの仮説を紹介してみたいと考えています。この「ダンノダイラ」にわたしを案内してくれたのは河童の研究者竹村匡弥さん。この出雲に住む人たちの聖地を一緒に歩きながら,可能なかぎりの仮説を提示しあうスリルを満喫しました。夜は明日香村の民宿に,奈良教育大学時代の教え子たちが数人集まって,楽しい団欒。ほやほやの「ダンノダイラ」の話を聴いてもらいました。この人たちも,だれも,「タンノダイラ」の存在を知りませんでした。どうやら,奈良にはこういう土地があちこちにあるようです。

 翌22日(月)は,岡寺を経て,石舞台を眼下に見下ろす絶景の地・上居(じょうご)に住むかつての同僚の先生宅(焼き物の大御所)をサブライズ訪問。残念ながらお留守。でも,奥さんとしばらく談笑できて大満足。広い応接間には,最新作の素晴らしい焼き物がずらりと並んでいて,しはし鑑賞させていただく。作品が,また,一段と進化しているのがわかり,感動。着々と研究・工夫をこらして,新しい境地を切り開いていく情熱が,飾ってある作品をとおしてつたわってきます。近々,近鉄デパートで個展が予定されているとか。今日は,その打ち合わせのためにお出かけ。

 そのあとは一路,奈良市の中心へ。元興寺から極楽坊でのんびりと時間をすごし,奈良町を散策して帰路につく。

 まあ,こんな三日間を過ごしてきました。
 いまは,頭のなかがさまざまな記憶でいっぱいですが,急いで記録を整理しておかないと,あっという間に,みんな忘れてしまいます。忘れることに関しては,いよいよ名人の境地に達しつつあります。これもまた不思議な世界ではあります。

 これから記憶を頼りに,この三日間のことをブログに書いていきたいと思っていますので,どうぞ,よろしく。では,今夜は,このあたりで。

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