2014年3月20日木曜日

術後1カ月経過。血液検査の結果についての診断を受ける。

 昨日(19日),退院後2回目の検診で病院へ行ってきました。午前中は太極拳の稽古をし,昼食を済ませてから病院へ行きました。暖かかったので助かりました。まだ,寒さには弱く,あっという間に体温を奪われてしまいます。ですから,昨日も重ね着をしてコートを羽織り,万全の体勢で臨みました。それでも熱くはなかったのですから,まだ,本調子とはいえそうにありません。


 予約は午後2時。定時少し前に,窓口に診断カードを提出。すぐに,採血室に行って採血。その結果がでるのを待って,主治医の診断がありました。「検査結果一覧表」というA4サイズの用紙にびっしりと検査項目と検査結果が書き込まれています。それをみながら主治医の先生のお話がありました。


 検査項目は全部で40項目。そのうち7項目は空白になっていましたので,最終的には33項目の検査結果が記入されていました。まず最初に指摘されたのは,「ALB」。これは栄養状態を示す指数だそうで,その値が「3.7」。正常値は「3.8~5.3」。まだ,「0.1」不足ですが,退院時の値からくらべると飛躍的に回復しているとのこと。退院後の食生活がうまくいっている証拠です,とお褒めのことば。この調子で食生活に励んでください,そうすれば次回には確実に正常値の真ん中あたりに改善されるはずです,とのこと。


 その他の項目では5項目ほどが,正常値よりもやや低い値でした。それも,ほんの少しだけ正常値に足りないだけなので,心配なし,との診断でした。その他の28項目はすべてクリア。総合的にみて,とてもいい数値ですので,この調子で養生をしてください,とのお言葉。


 このあとは,抗ガン剤治療をどうしますか,という話に終始。わたしとしては体調がようやく上向いてきた段階なので,もう少し様子をみて,「これならいける」という気持になったところで判断したい,と応答。主治医さんも「そうですね。まだ,時間的な余裕はありますので,あわてることはありません」。そして,「抗ガン剤治療は個人差が大きいので,慎重に進めることにしましょう」とのお話。これで,少し気が楽になりました。やはり,できることなら受けたくはない,というのが正直なわたしの気持。それをあまり剥き出しにするよりは,時間を稼ぎながら・・・少しずつ相談しようというのが本音です。


 最後に,申し訳なさそうに,「わたしはこの3月一杯で退職し,大学にもどることになっています」と仰るので,「ああ,そのお話は入院しているときに院長先生からお聞きしています」と話したら,「そうですか」と少し安心したご様子。すかさず,「先生のお蔭でここまで元気になれました。ありがとうございました。大学にもどられたら,ますますいいお仕事をなさって,ご活躍されることを期待しています」とわたし。「ありがとうございます」と嬉しそうな顔の主治医さん。


 で,「わたしのあとを院長先生が引き継いでもいいですよ,と言ってくれていますが,どうされますか」と仰る。わたしとしては願ったり叶ったりですので,「ぜひ,院長先生でお願いいたします」と懇願。「わかりました。では,そうしましょう」で一件落着。


 といいますのは,いろいろの経緯がありますが,院長先生とは波長が合うというか,お話がしやすいのです。ですから,こんごの抗ガン剤治療についても,いろいろ質問をさせてもらったりしながら,落とし所を見つけやすいし,なんとなく安心感があります。また,入院中に話がはずんだ現代医療の問題点についてもお話が聞けるかもしれません。最先端の科学技術が医療の現場にも,猛烈なスピードで入り込み,そちらが先行していくばかり・・・,これはもう制御不能で,医者はストレスを抱えています,などという貴重なお話のつづきをお聞きしてみたい・・・・,そんな楽しみもあります。


 次回は,4月14日(月)の午前9時の予約です。
 院長先生が開口一番,なんと仰るか,ひょっとしたらジョークが飛び出すのではないか,と不謹慎な想像をしたりしています。でも,気持的にはとてもラッキーなことですので,ありがたいことだと思っています。これも今回の一つの大きな流れで,わたしの意思を超えたところでの,不思議な現象です。いずれにしても,つぎつぎにいい方向に向かっていくので,嬉しいかぎりです。


 以上,昨日の検診のご報告まで。

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