2014年5月22日木曜日

抗ガン剤(TS-1)投与の開始。はたしてその反応やいかに。

 兼ねて主治医と相談の上,今日(5月22日)から抗ガン剤(TS-1)投与がはじまりました。まずは,ワンクール・3週間の予定です。そして,そのあと3週間,お休みをして,また,ワンクール・3週間,という具合につづきます。問題は副作用です。はたしてどのような副作用と遭遇することになるのか,こればかりはやってみないとわからない世界だそうです。

 錠剤とわたしとの相性の問題だそうです。個人差があって,どのような反応がでてくるかはまったくわからない,とのこと。主治医から手渡されたマニュアル本は,読めば読むほどに不安になってくる不思議な本です。まあ,癌細胞の活動を抑え込むためには,正常細胞も相当のダメージを受けるわけですから,ある意味ではいたちごっこのようなところがあります。ですから,まずは,癌細胞と上手に付き合っていくしかないというわけです。

 気がかりなのは,白血球の数が減少するので,免疫力が低下する・・・・というマニュアル本のくだりです。そして,衛生マスクをするように,とあります。一番の基本がやられてしまうのか,と思うとあまりいい気分ではありません。つまりは,そのつもりでおとなしくしていなさい,と宣告されているわけです。これまで免疫力だけは自信があったのに,それが低下するという。ちょっと参りました,というところです。

 でもまあ,そんなことは言ってられませんので,しばらくは様子をみながら抗ガン剤とお付き合いをしていこうと思っています。もし,なにか致命的な不都合なことが起きるようでしたら,主治医と相談をして,つぎの方法を考えるようにしたいと思います。

 マニュアル本というものはとても親切というか,微にいり細にわたって説明がしてあります。しかし,活字で書かれた内容は,情け容赦なくわたしのこころにぐさっと突き刺さってきます。たとえば,副作用として考えられるものは以下のとおりです,と書かれてあって一覧表になっています。発熱,吐き気,下痢,腹痛,うつ,・・・・・というような症状がでる確率が,それぞれ10人中何人と書いてあるわけです。そうすると,いずれ,このうちのどれかには出会うことになるのだろうなぁ,と思わずにはいられなくなってしまいます。

 下痢などは,いまでも食べすぎると,ほぼ間違いなく起こります。他の症状も同じです。そうなりますと,これらの症状が抗ガン剤による副作用なのか,それとも食事のとり方の問題なのか,その区別がつけにくくなってしまいます。ですから,これはあまり神経質にならないで,なるようにしかならない,と覚悟を決める以外にないようです。

 まあ,こんな錠剤投与を一週間つづけたあとの8日目には入院して,さらに強い抗ガン剤の投与があるとのことです。そして,水分をふんだんに補給して,薬を流しだすことをやるそうです。これでどんな具合か様子をみようというわけです。期間は4泊5日の予定です。

 なにもかも初体験。しかも,他人の経験知はほとんど役に立たないという世界。とにかく,やってみて様子をみる。そして,ちょうどぴったりと合う処方を見出すこと,それにつきるようです。ですから,いまから騒いだところではじまりません。

 幸いなことに主治医との気心が通じ合っていますので,その点は安心です。ですから,大船に乗ったつもりで,あとは漕ぎだした海洋の状態がいいことを祈るのみです。

 今朝から錠剤の投与をはじめて,いつものようにパソコンを背負って鷺沼の事務所にやってきて,このブログを書いています。いまのところこれといった変化はみられません。できるだけ,これまでの日常性を維持していきたいと思っています。変に引っ込み思案になるよりは,「いつもどおり」を心がけてみたいと思います。

 以上,ご報告まで。
 

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