2014年7月28日月曜日

抗ガン剤治療のための3回目の診断を受けてきました。まずまずというところか。

 7月28日(月)午前9時。お世話になっている病院へ,抗ガン剤治療のための3回目の診断を受けてきました。今回はいつもにも増してとても丁寧な応対をしてくださり,なにごとか,とちょっとだけ心配になりましたが,それも杞憂であることがわかり,安心しました。

 いつものように,まずは採血。そして,血液検査の結果を待つ。その間に,問診表をわたされ,この一カ月の間の体調についての問いに「あり,なし」の二項択一の応答をし,とくに不都合を感じていることについて記入する欄がありました。「あり」と答えたのは,下痢が2回,味覚の減退,の二つのみ。特記事項への記入は,味覚がもどらないことの不都合,不快を書いておきました。

 すると,間もなく,抗ガン剤の選択を担当している薬剤師のO先生が面談をしてくださるとのこと。診察室とは別の面談室で,看護師も立ち会いの上で,O先生と面談。副作用が少しきつくでているようですが,もう少し頑張ってほしい,とのこと。いまやっている抗ガン剤治療はもっとも軽いレベルのものなので,これ以下のものはありません。そして,少なくとも一年はつづけないと効果は期待できないので,なんとかなりませんか。どうしても不快感があって無理だというのであれば,主治医のN先生と相談してください。という具合に,やんわりと激励されてしまいました。

 わたしとしては食べるものに味がないのは,以前の食欲旺盛だったころには考えられないことで,これはどういうことなのか驚いているという程度のことであって,抗ガン剤治療を一時中断する,というようなことまでは考えていません,と応答。O先生も安心した様子で,では,もうしばらくいまのレベルの治療をつづけながら,様子をみることにしましょう,ということで一件落着。

 で,ここでちょっとだけO先生にチョッカイをだす。顔は細面の若くてイケメンの男性。それにしては二の腕が太い。よくみると上半身のガタイもしっかりしていらっしゃる。そこで,空手でもやってらっしゃいますか,と。O先生は意表をつかれたかのように驚き,顔は真っ赤。立ち会っていた中年の女性看護師は,なぜわかるの?という不思議そうな顔。O先生は「剣道を少しだけ・・・」「なぜ,わかるんですか?」と。じつは,わたしは・・・・ということで少しだけ自己紹介。すると,「また,いつかお話を聞かせてください」とO先生。抗ガン剤を飲まなくてよくなったら,一献傾けながら・・・・と提案。楽しみにしています,とO先生。

 それから30分ほど待って,ようやく主治医のN先生の診断。先に済ませたO先生との面談は全部伝わっていたようで,いきなり先生の方から切り出す。そうですか,味覚がもどりませんか。これは考えようによっては薬が効いている証拠でもあります,とつれない。それよりも,免疫力が予想よりも下がっていないので,こちらの方が安心材料です,と褒めてくれたつもりらしい。それとマーカーによるチェックもしていますが,こちらも大丈夫。ただ,一部の血液成分の回復が遅れているようなので,こちらの動向を注目していきたい,とのこと。全体的な判断としては,いまのこのレベルの治療をもうしばらくつづけながら様子をみるのがいいと思います。次回は,もう一度,血液検査をして,ついでにCTをとって胃腸のその後の様子を確認したいと思います。術後6カ月になるので,どんな納まり方をしているか確認しておきたいので・・・とのこと。すべて了解しました,ありがとうございました,で診断は終わり。あとは,軽いジョークの応酬。今日は早めに切り上げ。

 全体的な印象としては,まずまず良好というところかな,というものでした。薬剤師のO先生の説明と主治医のN先生の説明には若干の温度差があり,O先生の方が楽観的,N先生は慎重派。まあ,今回はお二人の先生のお話が聞けたという点で,わたしの判断材料が複眼的になりました。これは得がたい収穫だったと思います。

 かくして,第三クールも第二クールと同じ抗ガン剤を2週間飲んで,2週間休息ということになりました。8月1日から2週間抗ガン剤の飲用。ここでの副作用が少ないことを祈るのみ。まあ,ほかのことに熱中していればなんとか紛れる程度のことですので,あまり過剰な心配はしないことに。それよりも生きがいの感じられる密度の濃い時間を過ごすことに全力をあげて専念すること。これがなによりの妙薬と心得よ,とわが身に言い聞かせています。

 ということで,以上,ご報告まで。

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