2014年8月2日土曜日

沖縄の「いま」にアンテナを高く張ろう。内海正三さんのFBが素晴らしい。

 沖縄の友人(じつは娘の友人)であるうちまゆみこさんのFBと最近になってつながり,いろいろとウチナンチュの眼をとおした刺激的な情報が入るようになりました。うちまゆみこさんとつながると,そのまた友人とつながり・・・という具合にどんどんその輪が広がっていきます。そうして,いわゆるふつうに暮らしている沖縄の人たちのものの見方・考え方・生き方のようなものが少しずつみえてくるようになりました。(いささか遅きに失した感はありますが・・・)

 そのうちまゆみこさんのFBで,内海正三さんのFBを知りました。早速,わたしのFBにリンクさせていただき,わたしの友人にも知ってもらえるようにしました。たぶん,内海正三で検索していただければ,この人のFBはすぐに見つかると思います。ので,是非,試みてみてください。とにかくその内容の密度の濃さに圧倒される,凄いFBになっています。

 なにがそんなに凄いのか。内海さんのFBの主体は,琉球新報と沖縄タイムスの切り抜きです。そして,それがもう何年つづいているのでしょうか。わたしは必死になって内海さんのFBを一つひとつ過去に向かって遡っていきましたが,2013年7月までたどりついたところで精根尽き果てました。それも大きな見出しを追うだけの作業で,です。

 とりわけ,最近の7月の沖縄で起きている異常事態を追った琉球新報と沖縄タイムスの切り抜き記事は迫力満点です。そこには,本土の大手新聞社は遠く及ばない,ジャーナリズムの批評精神がきわめて旺盛に展開されているのです。徹底した取材と,その裏付けもしっかりしていて,読んでいて圧倒されてしまいます。本土でいえば,東京新聞の「こちら特捜部」に取り上げられるような,素晴らしい切り込みの記事が満載なのです。

 かつてわたしが若かったころの朝日新聞を読むような思いです。政府であろうと財界であろうと官僚であろうと,是々非々の姿勢を貫き,駄目なものは駄目,いいものはいい,とはっきりと書き切っていました。ですから,読んでいて爽快でした。ときの総理大臣の発言に矛盾があれば,堂々と真っ正面から論戦を挑んでいました。政府といえどもたじたじになることも少なくありませんでした。が,いまはどうでしょう。もはや,権力に対して真っ正面から堂々と論戦を挑むことのできる大手新聞社は残念ながらなくなってしまいました。みんな腰抜けの御用新聞になってしまいました。最近,少し立ち直りつつある新聞社もありますが・・・・。まだまだ腰が引けています。

 そんな眼で琉球新報や沖縄タイムスを読んでみますと,いずれも沖縄県民の立場に立ち,県民の基本的人権と命を守る視点から,基地問題やそれをめぐる反対運動や,本土の沖縄見殺しの問題や,国際社会が沖縄をみる眼や,沖縄の日々の生活の問題などを鋭く分析し,眼を見張るような記事でいっぱいです。そのなかの,さらに注目すべき記事を,内海正三さんは丹念に切り抜き,短いコメントを付して,FBで公開しています。しかも,それらの記事に対する読者のコメントもすべて公開されています。

 いま,沖縄でなにが起きているのか,そして,なにが問題なのか,そのすさまじいまでのリアルな内容が「じか」に伝わってきます。読み始めたら留まるところを知りません。今日も3時間ほど夢中になって記事を読みつづけましたが(写真の新聞記事の文字が小さいこともありますが),精根尽き果てました。また,日を改めてそのつづきを読もうと思っています。が,そのいっぽうでは,新しい記事がつぎつぎにアップされてきますので,その作業はエンドレスです。

 でも,本土で暮らしているわたしたちヤマトンチュは,沖縄の過去も現在も,哀しいことにほとんど無知のままです。そうしたヤマトンチュの実態にほとほと愛想をつかしたウチナンチュは,もはや本土を充てにはしない,沖縄のことはわれわれの意思で決める,そして,沖縄県民の総意ともいわれる『建白書』の実現をめざして,「島ぐるみ会議」を結成し,大きな運動を展開しています。そして,その近い将来には沖縄独立がイメージされています。

 いまや日本国である必要はどこにもない,と見切りをつけたのです。いな,それどころか日本国に属しているがために,長年にわたって(本土復帰後も)日本国の基地負担を一手に押しつけられたまま放置されてしまっています。しかも,日本政府はアメリカの言うがまま。いや,それ以上に「自発的隷従」までして,ご機嫌をとっています。ならば,日本政府を超えて,直接,沖縄県としてアメリカ政府と交渉に入るべきだ,その方がずっと話が早いし,ストレートに沖縄県民の意思を伝えることができる,というのです。その問題の『建白書』ですら,日本政府によって握りつぶされてしまって,相手にもしてくれません。あるいは,見て見ぬふりをして放置しています。一向に埒があかない。ならば,いっそのことアメリカ政府と「じか」に交渉した方が話が早い,というのです。

 そんな「島ぐるみ会議」の日々の議論が,内海正三さんのFBをとおして,手っとり早く知ることができます。

 「本土なみ」を条件に本土復帰をしたのに,その期待を裏切ったのはわたしたちです。1972年からこんにちまで,本土は沖縄のためになにをしてきたのでしょうか。基地負担も「本土なみ」というまっとうな沖縄県民の総意を踏みにじってきたのは,わたしたちヤマトンチュです。このヤマトンチュにいまや見切りをつけよう,というところまでウチナンチュのこころは動いてきています。

 沖縄は,いま,大きく様変わりをしようとしています。その決め手となるのが,こんどの知事選挙(11月)です。日本政府もアメリカ政府も固唾を飲んで見守っていることでしょう。いな,すでに水面下では,すでにとてつもない力による操作が展開している,とも聞いています。それが基地反対派候補者の乱立だといいます。つまり,敵に塩を送って,自滅させる,という戦略です。このことはまた,別の機会に書くことにしましょう。

 長くなってしまいました。
 結論。一度は,騙されたと思って内海正三さんのFBをチェックしてみてください。これはわたしの切なる願いです。

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