2014年11月21日金曜日

「アベノミクス解散」だそうな。違うでしょ,シンちゃん。ほんとうのところは・・・・?

 シンちゃんはまたまた新しいウソをつきましたね。今日(21日)の午後6時からの解散・記者会見をしっかりと聞かせてもらいましたよ。シンちゃんは都合の悪いことは一切伏せて,都合のいい「アベノミクス」だけを前面に押し立てて,この信を問うのだ,と大見得を切りましたよね。しかも,アベノミクスは成功しているのだ,とも大見得を切りましたよね。ならば,解散などする必要はないですよね。そこで,むりやりこじつけた理由は「税制という重要な改正を行ったので,国民の信を問う必要があるのだ」と。このときばかりは,シンちゃんとしてはいささか声が小さかったですよね。おやおや,やはり,あまり自信がないのだということがちらりと垣間見られましたよね。やはり,シンちゃんも人の子だなぁ,と思いました。

 はっきり言いましょう。シンちゃん,ほんとうのところは違うでしょ。記者会見で,シンちゃんが必死で隠蔽しようとしていたことこそが「国民の信」を問わなくてはならない最大のポイントですよね。それは集団的自衛権の行使容認の「手続」の問題でしょ。憲法9条の解釈を閣議決定で変更してもよいのかどうか,こここそが国民の審判を仰がなくてはならない最大の「争点」でしょ。つまり,憲法とはなにか,という国政の根幹にかかわる大問題だ,ということはわかっていますよね。もっと言ってしまえば,憲法解釈を閣議決定でよしとする「暴挙」は,まさに議会制民主主義の否定ですよね。シンちゃんが,もし,野党だったら間違いなくそこを突いて,徹底的に攻撃にでますよね。立場が変わるとこうまで変わる,まさに,シンちゃんの本領発揮ですよね。おみごと,おみごと,と拍手喝采を送りたいところですよね。

 しかし,閣議決定問題をいじられると選挙は戦えないことはわかっているので,その手続論は徹底的に無視することにしたんだよね。そして,経済一本に絞り「アベノミクス解散」と銘打って,みごとにすり替えをやってのけたというわけでしょう。これもまたシンちゃん得意の「猫だまし」の術。これまた「おみごと」。なぜなら,そのあとの記者の質問も,みごとにアベノミクスに乗せられたものばかりの,ことなかれ主義満載のものばかりでしたから。もっとも,あそこで,わたしのような意見を述べて質問したら,もう二度と,あの記者会見場には入れてもらえなくなってしまうでしょうよね。

 まあ,この問題はこれからも本格的に論じていきたいと思いますので,今回はこの程度にしておきましょう。その代わりといってはなんですが,そのアベノミクスの「まやかし」を徹底的に批判した伊東光晴(京都大学名誉教授)さんの論評が東京新聞の「こちら特報部」(11月19日朝刊)に掲載されていましたので,それを紹介しておきましょう。

 
 
伊東光晴さんの仰るには,アベノミクスは「まやかし」だと断言されていますよね。そして,第1の矢は「飛んでいない」,第2の矢は「折れている」,第3の矢は「音だけの鏑矢?」とのことです。その根拠をじつにわかりやすく説いていますので,ぜひ,シンちゃん,読んでみてくださいね。この論評に異議がおありでしたら,東京新聞に反論を投稿してみましょうね。東京新聞は熱烈歓迎をしてくれるでしょうからね。もし,それをしなかったら,ああ,シンちゃんは伊東さんの論評に降参したのだと判断することにしましょうね。

 二枚目の新聞切り抜きは,もっと強烈ですよね。原発稼働は「安全性は水掛け論」,労働政策は「低賃金化に拍車」,第4の矢は「危険な『戦後脱却』」ということですよね。わたしはこの伊東光晴さんのご意見に賛成ですよ。でも,シンちゃんは違いますよね。こちらにも,ぜひ,反論を投稿してみてくださいね。そういう議論を起こすことが民主主義にとっては必要不可欠な手続ですよね。もっとも,シンちゃんは,ほんとうのところを言ってしまえば,民主主義に懐疑的ですよね。だけど,議論もしない,などと言ってしまっては駄目ですよね。シンちゃんの戦略としては,みせかけであろうと,まやかしであろうと,民主主義の擁護論者である「ふり」はしなくてはなりませんからね。

 まあ,あまりダラダラと長く書いても仕方がありませんので,あとは,この新聞の切り抜きを熟読玩味してみてくださいね。そのくらいのことは,シンちゃん,してくださいね。よろしくね。そして,反論もね。

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