2015年3月30日月曜日

「朝飯前の一仕事」。4月1日から。ライフ・ワークのために。

 長年の習性で,4月を迎える時期になると,ことしこそはなにを実行しようか,とこころを新たにする。そして,毎年,立派な目標を立てる。しかし,たいていは三日坊主で終わり,それらが完遂されたためしは残念ながらない。それでもなお,懲りずに,ことしこそは・・・と誓いを立てる。

 ことしは,「朝飯前の一仕事」を,と考えている。この誓いも,すでに,何回も立てては失敗を繰り返している。にもかかわらず,久しぶりにこの誓いを立ててみようとこころに決める。

 というのも,ここ数年,そして,とくに去年一年は,目の前に現れるよしなしごとに引きずり回され,それに対応するのに精一杯。いな,それすらこなし切れないまま無為に時間ばかりが流れてしまった。その反省に立つ一大決心。

 と同時に,わたしに残された時間も手のとどくところにきてしまった,という実感がこの誓いの背後にはある。つまり,あと何年,頭の惚けと格闘しながら,これまで考えてきたことがらについてまとめの仕事をすることができるのか,という焦りである。それどころか,あと何年生きられるか,という大きなテーマまでかかえこんでしまっている。

 ならば,居直って,きちんとした仕事を残そうと決意。そして,なにかに熱中していた方が,いまのわたしのこころやからだにはいいに違いない。ならば,これまで積み上げてきたライフ・ワークのまとめに入ろう,と。そのためにはまとまった時間を「毎日」確保しなくてはならない。それが,すなわち「朝飯前の一仕事」だ。

 むかしから,仕事のできる人はみんな「朝飯前の一仕事」を実践している,と聞いている。それはそうだろうなぁ,とよくわかる。これまで何回も挫折したけれども,それでも「朝飯前の一仕事」は間違いなく一定の成果を挙げている。早朝の時間を確保することは,悪いことはなにもない。いいことづくめだ。なのに,挫折する。なぜか。

理由はかんたん。「早寝早起き」がつづかない。このリズムをきちんと維持することができない。意志薄弱。誘惑は「夜更かし」。面白い小説などを読み始めるとやめられなくなる。そして,ついつい読み終えるまで引っぱってしまう。こうして,リズムが崩れていく。この甘い誘惑を断ち切らなくてはならない。そのためには,それを実行する冷徹なこころをもつこと,そして,もっと夢中になれる,面白い仕事を「朝飯前の一仕事」に組み込むことだ。

 幸いなことに,いま,単行本企画が2本ほどある。その他にもプロジェクト企画もある。また,趣味の域を超え始めている古代史探索もある。面白いことは山ほどある。が,まずは,締め切りが迫っている単行本企画からはじめよう。ここから弾みをつけて,このリズムをからだに叩き込もう。そして,こんどこそは挫折しないように・・・・。

 でないと,肝心要のライフ・ワークが日の目をみないまま終わってしまう。幸いなことに,体調は上向いてきている。これに便乗しない手はない。それいけ,わっしょい,だ。そうすれば,なにもかもがいい方向に向かうだろう,と信じて・・・・。

 と言いつつ,じつは,このブログも自分自身に引導をわたすために書いている節がある。自分で自分を説得するために。書きながら,納得させる。そして,非の打ち所がないではないか,ととことん言い聞かせるために。

 ああ,やっぱり意志薄弱。ここまでしなくてはならないとは・・・・・。
 でも,それを前提にしてでも,呪術をほどこすしかないのだから・・・・。
 ブートストラップ。みえざる神の手でひっぱり挙げてもらうしかない。「聖なるもの」に祈りを捧げよう。神さま,仏さま,道元さま,西田さま・・・・・バタイユさま。
 どこまでいっても「思い込み」だけが真実なのだから。

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