2015年7月14日火曜日

ようやく最後のドレーンが抜けました。からだ本来の姿にもどりました。ここからは自力回生が中心です。

 「体液の状態もとても落ち着いてきたので,もう,いいでしょう」という執刀医の判断で,今日(14日)の夕刻,残っていた1本の最後のドレーンが抜けました。これで晴れて,もともとの自分のからだにもどりました。さあ,これで医療器具に身を固められていた他者の身体から解放され,いよいよ自立して,みずからの自力回生をめざすことになります。

 これで大きなハードルを一つクリアしたといっていいのでしょう。これからの課題は,歩行訓練をしっかりやってふつうに歩けるようになること(こちらは自信あり),傷が完全に癒えること(まだ,ひりひりと周期的に痛む),そのために用いている鎮痛剤から解放されること,血圧を下げること(途中で血圧が急激に下がったことがあって,それを上げるためにした点滴が効きすぎたのか,いまや高めの血圧が推移),排便がしっかりできるようになること(ガスはいくらでもでてくるのに,そのガス元がでてこない,なので,このままの状態がつづくようだったら座薬を考えるとのこと),以上,いま,わたしが認識できていることはこんなところでしょうか。

 まずは,どん底から這い上がってきて,ようやく「ふつう」に向かって一歩一歩階段を登っていくことになりました。まだまだ,医療の手助けが必要ですので,もう,しばらくは入院生活がつづきそうです。が,これまでの入院生活にくらべたら,天と地ほどの差があります。これで,ようやく希望をもって,「ふつう」の生活にもどれるよう努力していけばいい,という目処が立ちました。

 さあ,明日から頑張るぞ,と腹を決めたら,なんと明日(15日)には安保法制の委員会採決を強行するという。じつは,今夜も大きな抗議集会があちこちで開かれていたのに,NHKが流したニュースは,日比谷野外公会堂に1万人余が集まった,というたったこれだけのニュース。まるで,なにごともなかったかのようなニュースの流し方でした。その一方では,いまもなお,ネットの上は,各地で展開された抗議行動がつぎつぎに流れています。

 こういうほぼ完璧ともいえる「報道規制」を政府与党が構築した上での,委員会強行採決です。しかも,その非を激しく攻撃する大手報道機関はほとんどなし。完全なるアベ恐怖政治の実態が露骨にその姿を現しつつあります。

 こんな国家の存亡にかかわる大事なときに,情けないことに,わたくしめは,入院生活をつづけなくてはならない,そして,自分の養生につとめなくてはならない,という体たらくです。役立たず,とはこのことを言うのでしょう。

 でも,ここはじっと我慢の子を決め込んで,養生に励みます。そして,一刻も早く退院して,社会復帰をはたしたいとこころより願っています。以上。

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