2015年9月20日日曜日

さあ,これから「アベ・ファシズム」と「立憲デモクラシー」の闘いのはじまりだ。

 とうとう,アベ政権のファシズムを確立するための「アベ・クーデター」に押し切られてしまいました。クーデターの仕上げは,いうまでもなく参議院・特別委員会での強行採決でした。採決を進めるはずの委員長の声は聞こえず,議事録にも採決の記載なし,もちろん「可決」宣言もなし。こんなデタラメが,良識の府・参議院で行われたのです。すべて,自民党政権の筋書きどおり。意図的・計画的な「犯罪」です。にもかかわらず,ジャーナリズムは「可決成立」と書き立てました。

 この一部始終を,国民はテレビをとおして監視していました。

 国会というところは,いつから「治外法権」の場になったのでしょうか。

 これから,「戦争法案無効」の裁判闘争がはじまることは必須ですが,それには長い時間がかかってしまいます。

 ほんとうに,アベ政権はやることが卑劣そのものです。しかも,あまりにもお粗末です。

 野球でいえば,延長線ののち,時間切れ寸前の最終回で,突如として審判が「暴走」したのと同じです。ストライクをボールといい,アウトをセーフといい,怒った観客が球場になだれ込み,もちろん,審判もどこにいるのかわからない状態に陥り,まさに試合不能となった間に,塁にいた走者がホームに駆け込み,サヨナラ勝ちと審判が,野球場の<外>で判定した,というのと同じです。

 試合不成立はだれの眼にも明らかです。

 戦争法案も採決不成立はだれの眼にも明らかです。

 にもかかわらず,戦争法案は実効性のあるものとして,世の中を闊歩していくことになります。が,そんなことを国民が許すはずもありません。ほんとうの闘いはこれからです。憲法とはなにか,民主主義とはなにか,議会制民主主義とはなにか,といった根源的な問いが投げかけられたのですから。多くの国民が政治の暴力に気づき,立憲デモクラシーの危機に「目覚め」ました。

 さあ,これからは「アベ・ファシズム」と「立憲デモクラシー」の闘いのはじまりです。国家の主権はわれわれ国民にあるということを強く自覚して,一人でも多くの国民が立ち上がること,このことが不可欠です。

 まずは,来年の選挙に向けて,できるところからはじめましょう。もはや,沈黙は金なり,などという時代ではありません。いやなことはいやだ,と声を挙げないことには「アベ・ファシズム」はどこまでも「暴走」をつづけていくこと必定です。

 国家の存亡にかかわる重大事です。気持ちを引き締めて,みずからの意思を表明していきましょう。息長く。

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